トラッキングを許可するか否か

VS SWSHでは、GoogleのAdMobという広告を表示しています。

これはパーソナライズド広告と呼ばれるもので、「利用者の行動データ」を元に、利用者が興味のありそうな広告を選んで表示する仕組みになっています。

例えば、ゲームをプレイしている利用者にはゲームの広告を、バイクのことが好きな利用者にはバイクの広告を頻繁に表示します。

一見すると、広告を見せたい側にとっても、広告を見る側にとっても有益な仕組みです。

しかし、「利用者の行動データ」を集めていることが、個人情報保護の観点から問題があるという指摘があります。

「利用者の行動データ」がなぜ個人情報になるのかというと、その情報が各自の端末と紐付いている(トラッキングをしている)からです。

IDFAと利用者の行動データ

利用者が使っているiPhoneなどの端末には、個別に端末識別子「IDFA」という値が設定されており、これに「利用者の行動データ」が結びついています。

iPhoneの天気アプリに自分の場所を教えた、ブラウザで何を検索してどのページを見た、といった「利用者の行動データ」が「IDFA」に蓄積され続けると、「IDFA」は個人を特定できる情報、個人情報になり得ます。

厳密には、名前、住所、電話番号など、直接個人を特定できる情報ではありませんが、場合によっては特定が可能だと思います。

これらの個人情報が、インターネット上の広告に使われる程度であれば問題はありません。

むしろ上記の通り、広告を見せたい側にも、広告を見る側にも有益だと思います。

しかし、情報を集める側の中には、その情報を販売する企業(データブローカー)も存在します。

万が一悪質な企業に自分の個人情報が販売されていた場合はどうなるでしょう。

用途がインターネット上の広告だけとは限りません。

訪問販売や勧誘、詐欺の対象された場合、大きな損害に繋がる可能性もあります。

「利用者の行動データ」は有益な反面、大きなリスクを伴うものなのです。

ここまで考えると、端末識別子「IDFA」を提供しない(トラッキングを許可しない)方が良いのではないか?と思えてきます。

IDFAを提供しない(トラッキングを許可しない)

iOSでは、設定アプリ > プライバシー > トラッキングから、トラッキングを許可するか否かを選ぶことができます。

アプリごとに設定することも可能で、VS SWSHのiOS版もver.2.11.4で対応します。

トラッキングを許可しない場合は興味のない広告が表示されることが多くなりますが、身の安全を考えると許可しない方が良いと思います。

メモ

IDFAと個人情報の危険性については以上です。

ここからは、iOS版のVS SWSHに関する自分用メモです。

1.Google AdMobにて、AppleのSkAdNetworkを設定するように警告が出る。

2.Googleの手順通りに設定する。

https://developers.google.com/admob/ios/ios14?hl=ja

 利用していない内部のトラッキングに関わるプログラム(FireBase)を削除。
 バグが多いライブラリ管理ツール(CocoaPods)を削除。

3.手順通りにAdMobの設定を進めるとエラーが出る。

4.手順通りに追加したライブラリを一旦削除し、もう一度ライブラリに追加する前にCopy Bundle Resourceに追加する。

5.再びライブラリに追加する。

6.選択画面は表示されるようになったが、must be used from main thread onlyエラーで暫くするとクラッシュする。

7.DispatchQueue.main.syncにすると最初のクラッシュを防げるが2回目の起動でEXC_BREAKPOINTでクラッシュする。

8.1回目の起動時だけDispatchQueue.main.syncで囲むようにして完成。